フタツノ花、言葉
鏡合わせの世界の、全く異なる物語。
彼は恨みを握りしめた。
彼女は恨みを抱かなかった。
彼は恨む以外を奪われた。
彼女は恨むことすら奪われた。
ふたつの世界、ふたりの世界、ふたつの花と、ふたつの花言葉。
ふたりがなぞった全く違う道筋。ふたつの物語。
―――二人は、ふたりを愛していた。
「フタツノ花、言葉」
【side.A】「マトリカリアな日々」
【side.B】「夏白菊の愛を贈る」
彼は恨みを握りしめた。
彼女は恨みを抱かなかった。
彼は恨む以外を奪われた。
彼女は恨むことすら奪われた。
ふたつの世界、ふたりの世界、ふたつの花と、ふたつの花言葉。
ふたりがなぞった全く違う道筋。ふたつの物語。
―――二人は、ふたりを愛していた。
「フタツノ花、言葉」
【side.A】「マトリカリアな日々」
【side.B】「夏白菊の愛を贈る」
【side.A】マトリカリアな日々
世界の片隅の、小さなカフェで流れる物語。
パティシエの青年は彼女の甥。彼を兄と慕うウエイトレスは彼の叔母。
ふたりがおくる、小さな世界の物語。特別な波瀾万丈なんて起こらない、長閑で平坦で、満ち足//
掲載日:2013年 09月 03日
最終掲載日:2013年 12月 13日
キーワード:
ファンタジー
【side.B】夏白菊の愛を贈る
世界の片隅で、悲運に分かたれた物語。
政府軍。革命軍。護る者。壊す者。
かつて一番近くに居たふたりは、どうしようもなく道を違えてしまっていた。
望みは、小さくてささやかで瑣末で、―――それでも//
掲載日:2013年 10月 09日
最終掲載日:2013年 10月 09日
キーワード:
ファンタジー
恋愛
シリアス