童話と寓話集

綺麗なもの、素敵なもの、優しいもの、楽しいもの。桜の木の妖精たちは、そういったものが出す小さな音色が大好きです。 ですから、お花の咲く季節は、みんな桜の花びらの色に染まります。 そんな風にして、季節の//

スカンクの男の子は、とってもおくびょうで、おとなしくて、ものすごく恥ずかしがり屋でしたから、お友達がいませんでした。 そんなスカンクの子に、初めてお友達が出来ました。スカンクの子は、みんなと楽しくおま//

幼稚園に通うひなたちゃんは、お花の模様がプリントされた赤いカサが大好きです。 自分の事を好きでいてくれるのですから、赤いカサも、ひなたちゃんの事が大好きです。 そんな二人の関係を、カサからの目線で描い//

周りのたまごがどんどんと孵化して、オタマジャクシになり、楽しそうに遊んでいるのに、自分だけ、なかなかたまごの外に出ることができません。 透明な膜の内側から、外の世界に憧れるたまごのお話です。

『いひひぃ』は、ママの言うことをきかないわるい子をさがして、さらっていってしまうおばけです。 『いひひぃ』は、どうしておばけになってしまったのか？ どうして、ママの言うことをきかないわるい子をさがして//

釣り堀の水面下、ぶつかり合うニジマス達の主張。 『生存する為に生きる』のか、『矜持と尊厳の為に生きるのか』って感じで争ってるところに、釣り堀の主の気まぐれが炸裂します。 ちょっと不気味な寓話です。

町の近くの森の中、動物に囲まれながら暮らす若い木こりは、町のパン屋の娘に恋をしていました。 けれどもある日、木こりがパン屋を訪ねると、娘はどこかの町にお嫁さんに行ってしまっていて、もういませんでした//

　空を飛ぶオニヤンマやクロアゲハに憧れる一匹のクモが、お星さまに一つだけ願いを叶えてもらうお話です。 　小学校中学年くらいの年齢から大人の方を対象に書いた、幼年期の児童には、若干残酷な描写のある寓話よ//

シャボン玉の中に入ったアノンは、風に乗って空の旅へ。 花畑、湖、森……夢のような冒険の先に待っていたのは、ママのやさしい腕と、白いチョウチョのかわいいキス。