コドモでごめん　コドモなのにごめんね

北関東の田舎町、霧生市。

そこに暮らす子どもたちは、エッチで、ズルくて、幼稚で、生意気で。

ときに、大人になろうと背伸びをして。
ときに、子どものままでいたいと唇を噛んだ。

巻き戻すことのできない時の流れが、彼らに考える暇も与えず、容赦なく襲いかかる。
その濁流にもがき苦しむ中で、それでも彼らはみんな、〝正しく〟ありたかった。


コドモでごめん
コドモなのにごめんね


彼らは流行りのような〝進化〟などしない。
のろのろと泥の中を進むような痛みの中で、ただ〝成長〟するのみだ。

これは、そんなどうでもいい、どこにでもあるような、馬鹿げた子どもたちの記録の数々だ。