エヌ・ユニヴァーシティ

　名門の家に生まれた『ぼく』は、自分の人生に敷かれた出世という名のレールに抗うことを「選択」する。 　ところが、自分の「選択」で生きることの辛さを悟った『ぼく』は、「えんぴつ」の指示に従って生きること//

　Ｍは普通のＮ大学の学生であった。ところが授業中の先生の一言から、いままで普通と思っていた日常が崩壊をはじめる。 　歪んだ現実にＭはどう立ち向かうのか？

　『ぼく』は自身の「良心」に悩み続けていた。 　「良心」とは一体なんなのか？　「良心」のある人間とは本当に善人なのであろうか？　そして幸せな人生を送ることができるのだろうか？ 　悲しい実験作。

　Ｄ教授は自身をリベラルな進歩的知識人（インテリ）であると自認していたが、彼の本心は歪んでいた。 　似非リベラル、似非左翼の本質に迫る。

　Ｓは大学卒業後、職にも就けず、友とも交わらず、ただただ絶望の日々を送っていた。 　その絶望が爆発する時、Ｓは「はめつ」を迎える。 　彼は本当に「はめつ」を送る運命であったのか？　次作『ゆいごん』に//

究極あり無意味な学問でもある〈Я学〉の歴史をたどるSF短編小説。話のスケールの膨張と爆発。