二角のホラー(習作ばかり)

少しだけ親しくなった高村を、俺の部屋に初めて招いた。 　六畳一間、壁の薄いボロアパート。築三十年を超える建物のせいか、空気に微かな湿気とカビの匂いが染みついている。 高村は天井にあるシミを見つけると、//

【グロい表現が多用されています。苦手な方は回れ右でお願いいたします】 　夜空に浮かぶ中秋の名月。 　老いた深緑の葉。 　無骨な皮を残す焦茶の木の幹。 　真っ黒な闇に、 　手に持ってきた白いお月見団子//

中古の一軒家に引っ越してきて間もなくの頃、まだ2歳になったばかりの息子が隠れんぼで有名な「もーいいかい？」を覚えてきたんです。 ある夜、部屋の奥の壁を叩きながら何度も言うんです。 コンコン 「もーいい//