短編集

忘れちゃいけない記憶だったのに、どうして忘れていたのだろう。 初夏に起こった不思議は、人とのあたたかさと切なさを知るためのものだった。

管理された無駄のない日々とくそったれな世界。これがすべてだと思っていた。【SS】

祖母が大切にしていた花梨は、小さく可愛らしく、健気な少女のような木だった。【SS】

四つ葉のクローバーを見つけると、幸せになれるよ。その言葉をくれたのは初恋の女の子だった。【SS】

空から女の子が落ちてくる―― そんな馬鹿げた現象が現実だと知ったとき、きみはどうする？

真面目で優等生なロロットが初めて親しくなった少女ミーアは、自分とは真逆なタイプでした。 ミーアが泊まりにやってきたけど、自室に誰かを招くこと自体初めてで、どうしたら良いかわからないのです。 女の子って//

友だちと親しくなるって、どうすればいいのかわからない。 友だちが不機嫌なのに、その理由がわからない。 不器用なロロは今日も一生懸命です。【SS】

霊感少女と囁かれている奈々緒は、5年前幽霊に襲われ、大好きな幼馴染を失った。 中学生最後の夏休み、こっそり祭りを抜け出し再び「神隠しの道」へと向かう。あの晩何があったのか、確認するために。 【イラス//

もしも全部を捨てて異世界へと行けるとしたら……それは幸福なのでしょうか。 家出をした少女ヒナの前に現れたのは、一人の魔女だった。