ホラー的な類い

大学へ向かう途中、首の折れた見知らぬ男と出会った。 「夏は、彼女の季節」のシリーズです。

「幽霊が見える人」野々村はその性質のせいで半ば無理やり「幽霊研究会」に属することになった。いつものように「研究会の会長」日向葵と、「馬鹿な会員」近衛智也の二人に巻き込まれ「体育館の女子トイレは出るらし//

幼馴染の赤根果歩に巻き込まれ「七不思議」を検証することになった私。 「放課後、同性で仲の良い二人が蝋燭を挟み見詰め合えば、そこに何かが訪れる」という七つ目の怪談を検証中、不気味な音が、鳴り始める。 //

美術室の机の上。真新しく削りたての鉛筆を五本、塔のように立て、そしてそれを囲むようにして、赤い絵の具で円を描く。それがこの学校に伝わる降霊術だった。 「幽霊が見える人」野々村、「幽霊研究会の会長」日//

大抵のことは諦めて生きてきた僕が、初めて虜になったものがある――。 青年はある夜の帰り道、死んだ少女を拾う。

恋人に振られ、新たな拠り所としてぬいぐるみを選んだ女子高校生。 ショッピングモールの、馴染みのないぬいぐるみ専門店で、彼女はひとつのぬいぐるみに視線を奪われた。 「夏のホラー2015」参加作。

「からすと目をあわせたら、いけないんだって」 仲良しの小学生四人の間で、そんな会話が交わされる。 「ぼく」はその帰り、からすに出会ってしまった。 「夏のホラー2015」参加作。

「黒い子ども。黒い子どもが居る」 　突然の集中豪雨により放課後を学校内で過ごすことになってしまった百合子と私。体育館のステージの上、寝転がっているときに、百合子は私にそう言った。 「夏のホラー201//

先日、在学中の高校にまつわる七不思議を検証してからというもの、果歩はその手の話に目が無くなった。（中略）……その中に埋もれるように仕舞われた「能面」のひとつが、曰くつきだった。「深夜にかければ真実を見//