恋愛小説短編集

下校中に幼馴染の女の子に告白された。

「俺ら、幼馴染じゃなかったらどうなっていたんだろうな？」 そんなことを呟いてしまったのがいけなかった。

俺のクラスには西園寺梨花（さいおんじりか）という女子がいる。彼女には『氷姫』というあだ名がある。 ある日、俺は彼女に告白したことにされていた。いや、告白した覚えはないんだが！？ しかもフラれたことにさ//

あの時『君のことが嫌い』って、そう思えればよかったのに。 だけどあの時その選択をしなかったからこそ、僕の人生は変わってしまったんだ。

俺、守部智弘のクラスにイギリスからレイン・ニーナ・月川という転校生がやってきた。所謂帰国子女である。隣の席になった彼女はよく昔話をする。 「あのね。昔、ヒーローっていう名前の日本人の男の子とよく遊ん//

「約束だよ！ぜったいだからね！」 藤原優紀（ふじわら　ゆうき）と幼馴染の楠有栖（くすのき　ありす）の間に交わされた大切な約束。 彼女と疎遠になりつつも、その気持ちをおもちゃの指輪に託したことを俺は思い//

「優菜さん、唯奈さん……どっちでもいいので俺と付き合ってください」 「ごめんなさい」 またとある男子が酷い告白をしてマドンナたちにフラれていた。 学園のマドンナは双子の如月優菜（きさらぎ　ゆうな）と//

　僕には好きな人がいる。 　しかし悲しいかな、印象に残るエピソードは決まって窓際に設置されているカーテンが関わってくるのだ。当時は笑えるエピソードでもあったが、次第にそのしょうもない出来事が僕の恋心を//

ただいま、愛しの義妹ちゃん。 今度一緒に学校にいこう？ 『義妹かわいい』をクラスの皆に伝えたい。

クラスメイトの女子に電車の席を譲ってあげたところ、幼馴染契約を結ぶことになった。 そんな彼女と俺の話。

『手取り合う　雨降る夜の　四阿（あずまや）か』 俺は交通事故をきっかけに記憶喪失になった。 退院後、自室の机の引き出しを開けると一枚の便箋が出てくる。 そこにはある女性に向けられた懸想文と呼ばれる恋//

地相を占うバイトをしていたらクラスメイトにばれて皆の人生相談に乗るようになった。 そんな僕のもとに現れたのは中瀬栞（なかせ　しおり）さん。 僕はその彼女にとある相談事を持ち掛けられる。 「私、最近誰//

僕は陰キャだ。 だが何故か運動神経だけは良かった。 「帰宅部員なのに1500mが4分丁度！？」そんな体育の先生の言葉と「じゃあ君も陸上部に入ろうよ？」という陸上部の彼女の言葉。陰キャの僕が断れるはずも//

ある日のこと、勉強をしながらラジオを聴いていたらリスナー相談室のコーナーが始まった。 それは始めこそ普通の悩み相談であったが、急に話の流れが変わり……これ、とある男子って俺のことじゃない？

「私、好きな人がいるの」 彼女――夏野佐記（なつのさき）がそう呟いた。 オーケー、任せろ。俺がその男子が誰なのかを当てて見せる！

僕は姉の化粧係をしていたこともあり、化粧についてはちょっと詳しい。 そんな中、クラスでちょっとした事件が起こる。 仲島琴乃（なかしま　ことの）さんが男子に難癖をつけられていたのだ。 彼女が不細工だっ//

プロゲーマーである平柳にアバ6で勝負を挑まれた。 どうやら俺には逃げるという選択肢はないらしい。 仕方がないので、彼女の部屋でその勝負を受けることにした。

俺のクラスメイトに柏野昴（かしわの　すばる）という女子がいる。 彼女は学園の王子様という扱いを受けている。 しかし俺は知っている。彼女はかわいいものに目が無いことを。 だからこうして、時間が出来たと//

メインボーカル兼バッキングギタリストの康人がバンドを脱退した。 流石にメインボーカル無しではバンドを維持できない。そんな理由も相まって、バンドリーダーである俺はその穴埋め要員を探し出す。 そして、音//

彼女、八百万佐奈（やおよろず　さな）がズロトヴスキ症候群という病気の宣告を受けた。 この病気は思春期を境に老化速度が急激に減速するというものである。 これは、そんな彼女に恋心を抱いていた俺と彼女の交//

塾の席替えで隣の席に座った子が、翌日筆記用具をまき散らした。