青潟大学附属シリーズ第四シーズン

中学三年、秋。評議委員長としての仕事もさることながら、クラス内での予想もしていない出来事、清坂美里とひとつ前に進んだはずなのにぶつかる心、気がかりな杉本梨南の状況、さまざま迷いながらも自分なりの路を見つけようとする立村上総。一方、親友の立村上総を見守り、時には対立しながらも友情を積み上げてきた羽飛貴史。幼馴染の美里との心地よい三角形は永遠に続くものと信じていた。しかし、今まで隠してきた上総の過去、美里が抱えている小学時代からの心の傷、クラスメートたちとの考え方のずれ、すべてが蠢き始める。今まで上総や美里のためにしてきたことは、果たして間違っていたのだろうか？　貴史の迷いはやがて互いの友情をも揺るがし始めることになる。卒業までの半年間。まだまだぶつかり合う心はささくれあうようでもあり。