何が書けるんだろうシリーズ

現代をベースとしたお話。 少女は自ら介入できない理由で父親を失う。 理不尽さ、ルールへの反感、無自覚な憎悪はどのような形を作るのか。

星空を見上げつつ帰る少女と少年の話。 とてもショート。

波打ち際のこうぼうせん。夜空を火炎放射器の炎が切り裂いていく。

赤外線センサーの警報音が鳴り響く。検知のあったプールサイドへと急行するも異常は見当たらない。

回収してきた物品を部屋の中央へと置く。彼女はその様子を見守っている。 白い防護服に身を包んだ者とモニター越しの会話。 これは一体なんなのか。

放課後の教室。生徒たちがぞろぞろと帰りだす時間帯に始まった、突発的な議論。 そんなに難しいことはまだ分からないけれど、私達の考えを述べてみる、誰も正解を持たないトーク。

私はその短い問いに、即答することが出来なかった。 老教師は自身が教師となった理由、経緯を思い出す。

他に誰も居ない図書室で、机を叩く爪の音だけが響く。思い通りに進まない事への苛立ちだけが募り、残された期限から来る焦りが目を曇らせていく。

起きて、着替えて、顔を洗ってフレンチトーストの作り方を料理本で調べて。TVを流しながらの朝食は普段通りだったのに。 小さな不運に見舞われつつ、一日を過ごす事になる。

講義するものと聴衆達、その授業風景の一部。

卒業式の日にしてしまった約束。期待と後悔が心のなかで入り交じる。