短編置き場

拝啓　太宰治　様。 六月十九日。まさに今日、桜桃忌と呼ばれるこの日に生まれてから、川の中にむくろが発見されるまでの間に貴方の生み出した作品は、時を超え、今こうして語り継がれています。いま、神様のように//

　今夜は流星群が見えるらしい。私がぎこちなくも「自由」に手を届かせ始めた、この特別な日に。特になんというオチもない、ただ一昨日に経験したことを描いたエッセイです。

古典文学好きな同級生とともに八瀬山で散歩したときの日記です。その子は漢詩を編み、私は和歌を詠みながら短い旅を楽しみました。 【二ヶ月前、「令和和歌所」にて投稿した文章をこちらにも投稿してみます】

徒然なるままに書いたエッセイ。音楽のお話です。

　小学１年生のひまりちゃん。お姉ちゃんが忙しいので、今日はひとりでお母さんのお見舞いに行くことになりました。ところが、道中の森で道に迷ってしまいます。そんな時、たまたま迷い込んだお花畑で、ある特別な出//

ある夏の日の思い出。偶然に出会った神社で、「僕」たちは忘れられない事件に出会う――

「逆転スペクトルの懐疑」――耳慣れぬ言葉かもしれない。しかし、この言葉は、受験生の私に思いがけず発見をもたらした。 勉強中に嬉しい事があったので随想っぽくしました。

私と、化学との出会い。抽象度を無駄に上げて、ファンタジックな景色に託して語ってみました。元々は『ジャスミンティと実験室』という連載小説（今年度中に書き始められるかな……）のプロローグにするつもりでした//

　男の子よりも化学！　そんな少女は、クリスマスの夜にも「実験のお兄さん」の元へ化学を教わりにいく。恋人とロマンチックな聖なる夜空？　そんなの知ったことではない。試験管に降る雪を見つめ、物理化学を追いか//

普通の女子高生、あやなは、通り魔に遭い、その時、前世の記憶を思い出す。あの時と違って平和なこの世界。思い出してしまったことで一度は不便で退屈に見えてしまったけど……でも、思い出したお陰で変わった景色も//

タイムマシーン開発チームの一員である主人公は、一つの重大な失敗を犯してしまう。彼女は過去に戻り、「罪滅ぼし」をしようとするが……

桃源郷、それは、どこにもなくて、でも、すぐそこにある。 電車で揺られていた時の思いつき(＝インベンション)を、思いつくままに書きました。

私を憎み続けた、もうひとりの私――"雪"と過ごした日々の手記。