七つの樹に七つの果

わたしは魚。 どうしてかはわからなかったけど、 あなたが笑っているから、 それは多分、悪いことではないと思った。

水の精オーレリアは、まずしい木こりのダレルと過ごすことが何よりもの楽しみでした。 泉の底の水晶の家で、いつも青年の訪れを待っています。 けれど、病気の父をもつ彼に特別な宝石を渡したことで、「いままで//

天使と悪魔のお食事会。 さあさあどうぞ、めしあがれ－－？ －－－－－－－－－－－－－－－－－－ 本作は、小説家になろう内の個人企画「描写力アップを目指そう企画」に寄稿した、下記作品を加筆改題した//

くりねずみのメイメイのお仕事は、ステキな花かんむりを作ることです。 花かんむりのお店には、遠い国のお姫さまからだって注文が入ります。 メイメイはいつも大忙しでした。 そんなある日、こぐまのマールが//

楽しかった日々を飛び立ち、楽しいはずの日々に飛び込んだけれど。 うまくいくことばかりじゃない。 あのいつかはいつもなつかしい。 でもね、でもね－－。

旅立つ貴女の心のうちを、夜だけは知っている――。 夢を司る夜の娘、エル・ディアナは未来を誓った恋人のため「これまで」との別れを決めた。 明日へ行く女性たちへ祈りを込めて。 ＋＋＋＋ 本作は、小//

ちいさな島に一人生きる孤児サトリ。 父の遺した言葉に従い、毎日海へ出て巻貝が守るという美しい結晶を探していた。 虹＋貝殻というお題を頂戴し、軽率に書いた短編です。

売れないミュージシャン、ハトリが目覚めた時、そばにいたのは幼姿のバニーガールだった。 目の覚めるような美少女は、自分は半年前にハトリに助けられたウサギだと名乗る。 彼女はキツネとタヌキの学校にて化け学//

結婚間近で恋に破れた三十路の三雪は、最低最悪の一日に手を差し伸べてくれたのっぺらぼうを探しにゆく。 舞え舞え、蝶々。 失くしたものよ、いつか胸に、やさしい色で還っておいで。

宝石を薬に加工する技術をもつ、宝薬士コトリはサンクチュアリの僻地で今日も調剤依頼を待っている。 とはいえ年若い少女に実入りのいい依頼はなかなか来ない。 宝薬の材料となる石の採取依頼を細々とこなし、ため//

雨雲の下、彼女は翼を広げてみせた。 青い春とサヨナラは雨――。 ＋＋＋＋ 本作は、小説家になろう内の個人企画「描写力アップを目指そう企画」に寄稿した下記作品を加筆した短編です。 第八回　はばたけ//

魔法使いの残した三つのちいさな香水ビン、それには「悲しみ」と「苦悩」と「子猫」が込められているという。 小屋でひとり暮らすわたしは、ある日その小ビンを開けることを決意する。 ◇本作はエブリスタでも公//

空の閉じられた街に住む、植物学者エルヴェ。 彼は街を嫌い「おとぎ話」を信じ、街の外へ旅立つことを決める。 旅の道連れは奴隷の少女ファナ、彼女は両親の待つ家に帰ることを望んでいた。 エルヴェは彼女に「売//

芸術家として独り生きた彼女の最後の作品。 お題「影と栞」より 本作はステキブンゲイでも公開しています

平和な宇宙でひとり楽しい小惑星開拓生活をおくるチルサト。彼が生活必需品として購入した捕縛特化猟銃スタヴロスは、実は惑星破壊特化兵器、所持さえ重罪にあたる最終兵器だった！？このままではチルサトは犯罪者！//

新人のポルッカ・ルッカのお仕事は下界にただようもやもやを集めて、雲の製造ラインに仕分けすること。 花形部署をはずれてしまい、毎日あまり仕事を楽しめずにいる。 けれど双子の先輩、アル・ルッカとイル・ルッ//