幻想小品集

作成ユーザ: みるく
それまでの記憶を失い、退廃の街で生きることになった少年少女のお話。

闇が囁き、果実が歌い、雲間の光は鐘の音を降らせる場所で起こる、断片的な物語。

Op.3_2 [世界は無限に因って閉ざされている]

 どこまでも暗くて、どこまでも淀んでいる。  隣人である闇は常に囁きかけ、生きるものを惑わす。  それでも、翳りの街は完成された世界だった。  街に端は存在せず、ゆえに中心も存在しない。  端を目指//
作品情報 N4339CQ 完結済 ハイファンタジー〔ファンタジー〕
掲載日:2015年 04月 26日
最終掲載日:2015年 04月 28日
キーワード: ファンタジー 記憶喪失 異世界 少女 少年

Op.3_2 [翳りの街のピアニスト]

 ――雲間から射す光と鐘の音は、〈翳りの街〉の退廃の色を濃く浮かび上がらせる。  そこでは空は常に灰色で、不安が降る。不安は積もりに積もって闇となり、問いかけることを覚える。そして人々の耳に入り込み、//
作品情報 N5579CQ 連載中 ハイファンタジー〔ファンタジー〕
掲載日:2015年 04月 29日
最終掲載日:2020年 10月 09日
キーワード: ファンタジー 記憶喪失 異世界 少女 少年 天使 ピアニスト 音楽