精霊世界シリーズ

　その男は復讐に狂っていた。帝国を滅ぼす。その一心で己を磨き上げた彼は、終末期の戦場で何を見ることになるのか。

　敗北必須と思われていた小国の、思わぬ反抗の物語。

　炎を愛した女と、彼女を慕った天才少女のお話。

　騎士団長の私が受けた人生相談。なぜ私は結婚しないのか。そこには道を違えた弟の存在があった。 　注意：一人称は「私」ですが、主人公は男です。元は短篇の予定だったので、５，６話で完結します。

　血と死が渦巻く戦場の中心で、彼は絶望の怨嗟を上げた。 　王国と帝国との戦争が終わって八年、復讐を道半ばで折られ絶望した精霊術士イラ・クリストルクは、辺境の村で安穏とした日々を送っていた。そこに突然//

　王国と帝国の戦争。王国には”玉石”と呼ばれる六人の怪物がいる。その一人と、私は向き合っていた。私はただの暗殺者で、相手は一人で帝国兵を何千と殺した怪物。勝てるはずがない。絶対に死ぬ。でも引くわけには//