短編集【ヒューマンドラマ・現代】

「桜の木の下には死体がある。君はこの言葉をどう捉えるかね？」 花見をしようと誘った友人と何故かお洒落なカフェバーにいる俺。 違う、俺は缶ビール片手にへべれけになる様な日本伝統の花見がしたかったのに！//

身勝手な善意は人を救えないけれど…。 「僕が絵を描くよ」とひまわりみたいに笑って彼女は言った。ほっといてよ。皆が皆、隠れてる所から出たい訳じゃないんだから……。

それは些細なことから始まった…。 可もなく不可もなく平穏な学校生活を送っていた主人公は、ある日の放課後、全く意識していなかった目立たないクラスメイトと教室で顔を合わせた。 淡く揺れ動く気持ちを奮い立//

大凶を引いた蜜柑、大吉を引いた陸、そしてもう一人(?)……。それぞれから見た(?)新年のある日のお話。

【思い出の味は凝った料理とは限らない】 思い出の味をこれだと言ったら、君は怒るかもしれないけれど……。

学校をサボって海に来た「僕」は、気だるくて少し変わった、自称「サボりのプロフェッショナル」と出会う。

蘇部(ソルベ)は変なヤツだった。 そんな蘇部が何となく気になる主人公。 面倒な物をことごとく嫌う蘇部だったが、その理由は随分と意外な言葉で……。 (蘇部の性別は決めずに書いたので、お好みでお読み下さい//

バレンタイン……それは某、お菓子メーカーが焚き付けたチョコレート戦争。その当たり前に世間に蔓延る悪習に終止符を撃つために、若者達は立ち上がった。(嘘) ※単なるアオハルコメディです。

忘れられない人がいる。そして横には今、惹かれている人がいる。どっちつかずの揺れ動く気持ちの先に……。若者は叫ぶ。(笑)

「もうすぐお隣が越してくるね」 春先、父が急にそう言った。小さな私と妹は意味がわからなかった。だってどっちのお隣さんも引っ越したりしていないからだ。

神は運命の神判を三人の少年に託そうとした。

「我を愛する者は我が犬をも愛す」: 真剣に人を好きになると、その人の家族やペットなど、その人に関わるすべてに好感がもてるということ。

子供の頃、山に「山ジジイ」と呼んでいたじいちゃんがいた。 ヤマンバの男バージョンだから「山ジジイ」だ。

大人になると、世界は色を失った。 そんな日々の中、突然、強烈なバグが目の前を通り過ぎた。 それによって急に世界の見え方が変わった。

ある日、嫌な事に耐えられなくなって、ゴミ捨て場の大きな段ボールに入ってみたら……。

【青春は何も10代の専売特許な訳じゃない】 定年後、欲しいものがあるからと働いていたおじいちゃんが、とうとうそれを買ったらしい。 何かと思えばバイクだった。しかもサイドカー付きの……。

【暇乞い】(イトマゴイ) １、別れを告げること。別れの言葉。 ２、ひまをくれるように願い出ること。

別にクラシックが好きな訳じゃない。 でも耳は覚えているのだ。 思い出はいつでも物悲しくも美しい。

時間泥棒を覚えていますか？

夏休みの終わりが見えてきたある日の出来事。

何はともあれ、変わりなく移りゆく季節に……。

「僕はだめな子なんだ。だってキラキラしていないから……。」 君はそう言った。

幼い日。世界は輝いていた。見るものすべてが希望に満ちていた。 しかし成長と共に現実という逃げ切れない絶望に叩きのめされる。 けれど地の底でふと気づくのだ。　×

君は突然現れた。そして僕らは旅に出た。 ほんの数日の旅に。

都会のビルの隙間に見える空はどこか遠くに見えた。 (第9回『N0VEL DAYS 三題噺バトル』で優秀賞を受賞させて頂きました。【隙間・煙草・観葉植物】)