羅刹の桜

作成ユーザ: 碓氷瑶
 いつの日か、同じ名を与えられた古き桜が佇むその場所で、新たな歴史が動く。
 幾重にも閉じられた秘密の向こうに、誰もが守ろうとした一つの真実があった。それが紐解かれるとき、真実は何を語るのか。必然と名づけられた美しくも残酷な世の理は、連綿と続く歴史の闇に葬られた偽りの姿に終止符を打つ。

 誰もがただひたすらに生きていた時代にあって、なんの躊躇いもなく散っていった白――生を駆け抜け、多くの希望を残し、されど一人静かに去っていった。まるで、散りゆく運命と知りながらなお、凄絶に咲き誇る桜のように。

 『羅刹の桜』、それはある一人の女の真実の物語である――

死ぬならばせめて桜の下で

 かつて、『白妙の羅刹』という二つ名を持つ者がいた。  古代の清浄な森を切り拓いた禁足の地に、ひっそりと息づく巨大な桜の古木。それと共に住まう一人の女の名を、紫苑と云った。  傾国と称された比類なき//
作品情報 N7412CG 連載中 歴史〔文芸〕
掲載日:2014年 08月 30日
最終掲載日:2015年 01月 07日
キーワード: 女主人公 悲恋 ヒストリカル 時代小説 異能力バトル

桜の傍らにて縁を待つ

『いつの日か会う日の夢を見よう』 あなたはそう言って微笑んだ 死を迎えたはずの魂が辿る追憶の日々 死をも厭わずに駆けたあの頃 心の底から欲した人 愛を預けた人 人の祈りが小さな奇跡を呼ぶ //
作品情報 N2486CQ 完結済 歴史〔文芸〕
掲載日:2015年 04月 22日
最終掲載日:2015年 06月 30日
キーワード: 歴史