黄道を刻む二十四の時の詩

作成ユーザ: 日浦海里
春分、夏至、秋分、冬至
太陽の動きに合わせるように
巡る季節を四つに分けた呼び名は
二十四の時の言葉の一つだとご存知でしたか?

二十四節気と呼ばれる節目の言葉は
どれもその季節を端的に表していて
言葉の美しさを感じます。

本シリーズは二十四節気に因んだ言葉を
収録したものです。

柔らかな陽射しの君と凍ったままの私

黄道を刻む二十四の時の詩 立春の詩 柔らかな笑顔 優しさの中にある温もり 触れれば溶かされるから 溶けたら無くなりそうだから 見てるだけしかできない
作品情報 N3691IB 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 02月 04日
最終更新日: 2023年 04月 05日
キーワード: 二十四節気 立春 陽ざしの君 春姫 冬姫

氷に映る虹

黄道を刻む二十四の時の詩 雨水の詩 溶けた氷が光に輝く 流れ落ちる水は生命を呼び起こす 色づく世界はどこまでも眩しい
作品情報 N9344IB 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 02月 19日
最終更新日: 2023年 04月 05日
キーワード: 二十四節気 雨水 冬姫

雪の下に隠した温もり

黄道を刻む二十四の時の詩 啓蟄の詩 一面の雪が光と交わる 世界を凍らせていた雪こそが あなた達を温めていたと知るものはいない きっと彼女はそれでいいと言うだろう だから私は「ありがとう」を伝えたい
作品情報 N6201IC 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 03月 06日
最終更新日: 2023年 04月 05日
キーワード: 二十四節気 啓蟄 春姫 冬姫

春の夜は暖かくも冷たくて

黄道を刻む二十四の時の詩 春分の詩 空を照らす光が地に届く時間と 夜の光が地を包む時間が 互いに時を分け合う頃 分かち合うのは時だけではなく 光自身もまた
作品情報 N2311ID 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 03月 21日
最終更新日: 2023年 04月 05日
キーワード: 二十四節気 春分 陽ざしの君 春姫 冬姫

清らかに 澱みなく 

黄道を刻む二十四の時の詩 清明の詩 清らかに流れる水 澄み渡る空にたなびく薄絹の雲 風はそよぎ 鳥は唄い 花は咲き誇る 澱みなく 淀むことなく
作品情報 N9187ID 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 04月 05日
最終更新日: 2023年 04月 05日
キーワード: 二十四節気 清明 春姫

花曇りに零れて落ちて

黄道を刻む二十四の時の詩 穀雨の詩 零れて流れて落ちていく その一つ一つの雫は 冷たさもあるけれど 決して悲しみを抱いて流した涙ではないと 伝わってくれればいいのだけれど
作品情報 N9342ID 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 04月 20日
最終更新日: 2023年 04月 18日
キーワード: 二十四節気 穀雨 春姫

雲湧き立ち 草葉は屹立し

黄道を刻む二十四の時の詩 立夏の詩 伸びやかに育つ草葉たち 君の下に手を伸ばす雲たち まっすぐ 伸びやかに 立ち上がっていく様は これから訪れる彼女の姿のようでもあって
作品情報 N0257IF 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 05月 06日
最終更新日: 2023年 05月 02日
キーワード: 二十四節気 立夏 春姫

光注いで 泉は満ちて

黄道を刻む二十四の時の詩 小満の詩 光と温もりを受けて 大地の上にはたくさんの命が満ち満ちている あの人の光が強く降り注ぎ始める 命の躍動を試すように 日差しは燃えるように熱く 空は荒れ 溢れるよ//
作品情報 N7801IF 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 05月 21日
最終更新日: 2023年 05月 21日
キーワード: 二十四節気 小満 春姫 夏姫 陽射しの君

灰の空から降る流れ星 空へと還る鼓の音

黄道を刻む二十四の時の詩 芒種の詩 絡みつく風に覆う雲 過ぎてしまえば海のような空が広がるんだ でも今はまだ嵐の時間 あの人があたしにくれる最後の恵みの時間だから 降る輝きを目一杯受けて 感謝//
作品情報 N3285IG 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 06月 06日
最終更新日: 2023年 06月 06日
キーワード: 二十四節気 芒種 夏姫

夏に至る日

黄道を刻む二十四の時の詩 夏至の詩 一年で一番みんなの側に居られる日 だけど 一年で一番彼の陽射しが地を照る日 楽しみだけど 不安だからって あんなところで何してるのかな
作品情報 N0295IH 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 06月 21日
最終更新日: 2023年 06月 21日
キーワード: 二十四節気 夏至 夏姫 陽射しの君

地を飾る星 天に燃ゆる星

黄道を刻む二十四の時の詩 小暑の詩 夜空に流れる星の川の二人のように いつか会いたいと思う人がいる そこに川の橋となってくれる白鳥はいないけれど いつか、会えたら。
作品情報 N6586IH 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 07月 07日
最終更新日: 2023年 07月 08日
キーワード: 二十四節気 小暑 夏姫

冷たい優しさ

黄道を刻む二十四の時の詩 大暑の詩 寄り添うばかりが優しさじゃないから
作品情報 N2674II 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 07月 23日
最終更新日: 2023年 07月 22日
キーワード: 大暑 夏姫

鏡の向こうの青は遠く 風に波打つ緑の遠く

黄道を刻む二十四の時の詩 立秋の詩 巡る季節の境目は いつも空が哀しく鳴いて
作品情報 N8645II 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 08月 08日
最終更新日: 2023年 08月 08日
キーワード: 二十四節気 立秋 夏姫

風と共に

黄道を刻む二十四の時の詩 処暑の詩 風は巡りながら、様々なものを連れてくる 風は巡りながら、様々なものを連れていく
作品情報 N5929IJ 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 08月 23日
最終更新日: 2023年 08月 24日
キーワード: 二十四節気 処暑 夏姫 陽射しの君

白露の奏でる歌

黄道を刻む二十四の時の詩 白露の詩 夏は去り、朝露が秋を連れてくる 地の熱は、徐々に空へと還り 別れを惜しむ秋草は、葉先に一滴の露を宿す
作品情報 N0800IK 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 09月 08日
最終更新日: 2023年 09月 08日
キーワード: 二十四節気 白露 陽ざしの君 秋姫

秋の夜明けは水に濡れ 秋の夜更けは光に濡れ

黄道を刻む二十四の時の詩 秋分の詩 空を照らす光が地に届く時間と 夜の光が地を包む時間が 互いに時を分け合う頃 分かち合うのは時だけではなく 光自身もまた 冷静さと情熱の狭間で 身の内を裂け合ってい//
作品情報 N7909IK 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 09月 23日
最終更新日: 2023年 09月 23日
キーワード: 二十四節気 秋分 秋姫 陽射しの君 夏姫

柔らかく 鮮やかに

黄道を刻む二十四の時の詩 寒露の詩 鮮やかに輝く穂 澄み渡る空にはばたく 旅人の雁 風は撫で 鈴は鳴り 葉は花びらのように舞う 柔らかく 包み込むように
作品情報 N3502IL 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 10月 08日
最終更新日: 2023年 10月 08日
キーワード: 二十四節気 寒露 秋姫

冬の訪れを囀る子

黄道を刻む二十四の時の詩 霜降の詩 遠のく夏の背を見送りながら 直ぐ側では冬の足音が響いてる
作品情報 N9199IL 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 10月 24日
最終更新日: 2023年 10月 24日
キーワード: 二十四節気 霜降 秋姫

白銀と黄金が響かせた歌声

黄道を刻む二十四の時の詩 立冬の詩 黄金色の風は 空に玄 地に白 を連れて
作品情報 N4887IM 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 11月 08日
最終更新日: 2023年 11月 08日
キーワード: 二十四節気 立冬 秋姫

鈍色の雪に捧ぐ歌

黄道を刻む二十四の時の詩 小雪の詩 待ちわびる日々は あなただけではないのだと 伝われば良いのに
作品情報 N4896IM 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 11月 22日
最終更新日: 2023年 11月 22日
キーワード: 二十四節気 小雪 秋姫

雪の下のかくしごと

黄道を刻む二十四の時の詩 大雪の詩 終わりは終わりだけではないのだと あなたに届けたくて
作品情報 N5853IN 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 12月 07日
最終更新日: 2023年 12月 07日
キーワード: 二十四節気 大雪 冬姫 夏姫

白銀野原の小春日和

黄道を刻む二十四の時の詩 冬至の詩 心が凍てつくような寒い日々にも 溶かし癒やすような優しい日もあって
作品情報 N6568IN 短編 詩〔その他〕
掲載日:2023年 12月 22日
最終更新日: 2023年 12月 23日
キーワード: 二十四節気 冬至 冬姫 夏姫

柔らかな陽射しの下 色づいていく白い世界で

黄道を刻む二十四の時の詩 小寒の詩 柔らかな笑顔 冷たさの下にある温もり 目には見えなくても 確かに命は巡っていて 触れることは出来なくても 見守ることだけは出来るから
作品情報 N7244IO 短編 詩〔その他〕
掲載日:2024年 01月 06日
最終更新日: 2024年 01月 06日
キーワード: 二十四節気 小寒 冬姫

路は続く きっと実は結ぶ

黄道を刻む二十四の時の詩 大寒の詩 地は吹雪 水は氷 それでも 柑は実り 蕗は咲いて 確かに時は流れてる 凍ることなく 止まることなく
作品情報 N1275IP 短編 詩〔その他〕
掲載日:2024年 01月 20日
最終更新日: 2024年 01月 18日
キーワード: 二十四節気 大寒 冬姫