いつかは訪れる最後の時

地球から遠く離れた銀河に、ファルトンと言う星が存在した。
先進的な科学力で、光の速度すら越えて宇宙を行く手法を手にして、同じ恒星系に浮かぶ星々に進出。
いずれ、外宇宙に向かうのは時間の問題だった。
だが、その星の歴史に終止符が打たれる。
母なる恒星【コーカ】に最後の時が訪れる。
巨星化するコーカ。
衛星は公転軌道が揺らぎ、コーカには黒点が異常発生。
更には、コーカの外宇宙から押し寄せる隕石弾。
早くから脱出を計画していたファルトンの国々や、団体は母なる星を捨てて新たな居住地を目指す。
人々は光の速度を越える巨大な宇宙船に乗り、冷凍睡眠で時間の壁を越える。
その中の一団がたどり着いたのは【アーバイン】。
彼等はこの星を自国になぞらえ【ルベル】と名付け、移住することにした。
先住する人類を滅ぼして・・・・・・
アーバインの住民達は、科学力が未だ発達していなかった。
次々に消滅させられる街や村。
しかし、彼等にはアーバインの大地から得られる【魔素】を使った【術】があった。
灯りを灯し、物を動かし、空さえも飛ぶ【術師】達。
その能力を使い、全滅を避けるアーバインの住民達。
その中の1人。
優れた術師の家庭に生まれたルース・ファルバン。
家族の犠牲の上に生き延びた彼は、数奇な縁で父と母の門人の子イバと出会い、その能力と知識を伸ばし、自分の二人の娘サランとルナを娶らせた。
子を成し【ルベル】の侵略から、逃れて暮らすイバ。
新たにウルマと言う土地の住民を守り暮らす。
そこで、知り合う竜の子孫アメ族。
そのただ1人の生き残りダイア。
その、ダイアが話すアメの伝承にイバの姿を重ねた。
ミーフォー。
サランとルナにとって姉同然の娘ミーフォーは、自分のイバへの恋心に気付きイバの三人目の妻になる。
だが、アメの伝承は現実になり、イバは新たな世界との扉を開けてしまう。
新たな出会い【地球】
そして、アーバインと同じ様に大地の力【真力】を使う陰陽師。
その娘、若菜を4人目の妻として陰陽師の術と地球の技術を学びアーバインに持ち込むイバ達。

次々に起こる出逢いと事件。
ファルトンからの訪問者が、地球にも訪れる。
地球とアーバイン。
そしてファルトンの民。
何が、待ち受けているのか？