無常堂夜話

廃集落を毎年訪れる若者、空（くう）。そこには、彼を待っている少女がいる。 せせらぎと糸枠が回る音は、鮮やかに約束を思い出させる。 幼い日の約束は、そのまま二人の『縁』となった。

一条戻子（いちじょうれいこ）と貴家鏡子（さすがきょうこ）は大学１年生。一夜にして海に沈んだと伝わる『雨竜島伝説』の調査で、化野空（あだしのくう）と名乗る青年に出会う。 現地調査の際、三人は何故か海没前//

戻子たちが所属する学部限定で、最悪の決断をする生徒が続いていた。 それは、構内にある古墳から出土した『蘇生の仮面』が展示された日からであることが分かる。 『蘇生の仮面』と生徒たちの自死は関係がある//

学部の先輩に誘われ、峠の廃集落の調査に赴いた戻子と鏡子。 しかし、そこは奇妙な風習と凄惨な過去に彩られた『幻の集落』だった。 怪異が襲い来る中、彼女たちは無事に戻れるのか？

中学進学を迎えたソラは、里に残るか、父とともに新天地に行くかを迷っていた。 そんな時、ソラは同級生の茜と共に怪異に襲われ、異界を視ることになる。 ソラの一族の苛烈な伝統と、小学生時代のお話です。

梅ちゃん准教授が企画したクリスマスパーティーは、『リア充爆発しろ』の思いに満ちたものだった。パーティーをホラーにすべく買い求めた呪物によって、梅ちゃんに悲劇が襲い掛かる。ソラの従妹、来栖安奈が登場。