これは女装では無い！女装備だ！

　世界で　「異能者」　が認められるようになって早１世紀。この世界には　「異能力」　を操る　「異能者」　が蔓延っていた……と言う事は無く、やはり特殊な力を持つ　「異能者」　は世界的にも稀有な存在であった。
　そんな希少であり、非常に強力な　「異能力」　は恐るべき戦力となり、各国権力者はこぞって有力な　「異能者」　の確保に躍起となっていた。
「異能者」　に現存する兵器の殆どは効果が無く、「異能者」　には　「異能力」　でしか太刀打ち出来ないと知れ渡るや、その行為には拍車が掛かった。
　だがそれ程強力な　「異能者」　がゴロゴロと存在している訳でも無く、彼等はもっぱら「裏」の仕事か災害救助や事故現場での活躍を余儀なくされており、「異能者」　をどうにか確保した国々も彼等の存在を持て余し気味であった。

　この物語は　「異能者」　の中でも特に強力な力を持つ主人公とそれを取り巻く仲間達の、時に可笑しく、時に面白く、極稀にシリアスな話……になればいいなーなんて考えてます。