影が薄すぎて殺し屋になった男

あらすじ

影山幸太、24歳。独身、彼女いない歴＝年齢。
幼少期から影が薄すぎて、クラスにいても忘れられ、修学旅行で置き去りにされること二度。
防犯カメラにも映らず、誰の記憶にも残らない――そんな人生を送っていた。

だが、その体質は裏社会に“最強の殺し屋”と誤解されるきっかけとなる。
現場にいるだけでターゲットが次々と事故死、
警察にはテロリストとまで疑われ、
暗殺ギルドでは神話級Sランク暗殺者として祭り上げられることに。

「俺は、ただ普通に暮らしたいだけなんです……！」

願いとは裏腹に、どこへ行っても死を呼び、不運と誤解に巻き込まれる影山の人生。
鍋パーティーでの爆発事故、カップ麺での不可解な死、釣竿で信号機を倒壊させる“予測暗殺”…
そして、辞めたくてギルド長に直訴すれば怪我人多数でテロ容疑まで発生――！

本人は善良で無害。
だが、世界が彼を“生きた災害”と認識していく。

事故は必然か？ 偶然か？ それとも彼は本当に死神なのか――？
存在感ゼロの青年が、不条理と誤解に追われる“ブラックコメディ暗殺譚”、開幕！