品行方正なはずの皇太子が、私にだけ狂った愛を注ぎはじめた結果、恋愛成就を国家事業にし始めました

帝国の皇太子フィリップは、麗しい容姿に加えて冷静沈着・品行方正と誰もが認める完璧な王族 …のはずだった。
だが、ある日を境に彼は豹変した。
令嬢アリシアに恋をしてしまってから、彼の中の常識が音を立てて崩れ落ちていく。

「アリシアの周りの男が、皆独身だなんて許せない。」 「恋人がいれば、アリシアは誰にも取られない。」
「ならば、帝国の力を使って、皆の恋を成就させよう。」

――そうして始まったのは、国家権力を使った恋愛成就プロジェクト。
アリシアに少しでも笑いかけた者には、即座に「恋人候補」が用意される。
皇太子主導による甘くて強制的なロマンスが続々展開 その裏で、誰よりも甘く、濃密にアリシアを囲い込もうとする皇太子フィリップの“異常な溺愛”が炸裂していく。

そして、彼の手によって次々と恋が実っていくたびに、 アリシアはますます皇太子だけのものになっていく。