【第一回】地の文コンテスト ~最終列車が出る前に~

突如として始まったこの企画……その始まりはとある人物の一言だった。

『衝動的に書いた。なお季節感』

そしてまたある人は言った。

『これに地の文を付けたら面白いんじゃね? 』

と……
そうして始まったのがこの『地の文コンテスト』と言う企画であるッ!!

・ルール
 基本的には会話(括弧)だけの元文に地の文(括弧の外にある文)を飾り付ける。
 括弧内の大きい修正は禁止、多少の変更は容認。

・以下原文     題名:最終列車が出る前に
          著者:Suzuki





「部長、ホントに行くんですか?」
「転勤は会社人の務めだからね」
「でも私は知ってます! 本当は部長じゃなくてあのバカ息子の責任なのに」
「まあ、会社としてはこんな五十路手前のバツイチのおじさんよりも将来性がある会社の御曹司を守りたいんだろう。仕方ないことだよ」
「でも、だからといって青森は遠すぎます! 明らかに左遷じゃないですか!」
「いいんだよ。それに実は僕は林檎が大好物でね。それに、今の時代は新幹線で一本だろ?」
「まあ、そうですが……」
「お、雪だ。まさに名残雪だね。まあ、汽車じゃなくて新幹線だけどさ」
「なんですか、それ」
「イルカの歌だよ。汽車を待つ君の横で僕は~時計を~気にしてる~ってやつ。今の若い子には難しかったかな」
「知らないです」
「すごく流行ったんだ。まあ、時代かな。それより君はいいの? 僕みたいなおじさんといたら嫌な思いしない?」
「そんなことありませんよ。それより今の子が何を歌うか知ってますか?」
「いや、しらないなあ」
「こういうシチュだと、初めての恋が終わる時ですね。あ~りがっと、さ~よ~な~ら~ってやつです」
「そうなのか。知らなかった」
「初めての恋ですよ恋」
「バツイチのおじさんにそんなこと言うもんじゃないよ。あ、もう新幹線が出るみたいだ」
「ええ~、そんな~」
「名残惜しいけどここまでだよ。それに、二度と会えなくなるとも限らないんだからさ」
「まあ、そうですけど。わかりました。また会えるように願掛けします」
「そうか。それじゃあ、またな。東京で元気にやれよ」
「はい。それと、部長。私 ……」
『好きでした』

【最終列車が出る前に】 べいっち

突如として始まったこの“地の文コンテスト”と言う企画……その始まりはとある人物の一言だった。 『衝動的に書いた。なお季節感』 そしてまたある人は言った。 『これに地の文を付けたら面白いんじゃね?//
作品情報 N2115FV 短編 現実世界〔恋愛〕
掲載日:2019年 10月 25日
最終更新日: 2019年 10月 24日
キーワード: 身分差 年の差 オフィスラブ 地の文コンテスト

【最終列車が出る前に】 空 - wings

突如として始まったこの“地の文コンテスト”と言う企画……その始まりはとある人物の一言だった。 『衝動的に書いた。なお季節感』 そしてまたある人は言った。 『これに地の文を付けたら面白いんじゃね?//
作品情報 N2117FV 短編 現実世界〔恋愛〕
掲載日:2019年 10月 24日
最終更新日: 2019年 10月 24日
キーワード: 身分差 年の差 オフィスラブ 地の文コンテスト

【最終列車が出る前に】 柿の種マン

突如として始まったこの“地の文コンテスト”と言う企画……その始まりはとある人物の一言だった。 『衝動的に書いた。なお季節感』 そしてまたある人は言った。 『これに地の文を付けたら面白いんじゃね?//
作品情報 N4351FV 短編 現実世界〔恋愛〕
掲載日:2019年 10月 28日
最終更新日: 2019年 10月 30日
キーワード: 身分差 年の差 オフィスラブ 地の文コンテスト