妖精公爵の備忘録

ベシュロム王国には妖精公爵と呼ばれる、妖精の守護と啓示を受ける一族がいる。モンターク公爵家の次男フレデリクは、その啓示通り、自分の妻となる筈の令嬢フェネラに求婚するが、彼女から断わられてしまう//

妖精公爵一族は毎年「新年の集い」という一族のみで新年を祝うパーティーが催されるのが恒例となっている。 今年もモンサーム伯爵邸に一族の老若男女が勢揃いする。 妖精の啓示を受けたば//

代々妖精の守護を受ける妖精公爵一族。その次代の当主アリステア·モンサーム伯爵令息は「フェネラの髪 マデラインの瞳」という未来の伴侶についての妖精の啓示を受けた。 その啓示の相手を探すべ//

ジュリーは妖精公爵の末裔の一人として生まれたが、妖精を見たり妖精の声を聞く力はない。 父が受けたジュリーについての妖精の啓示は、「表と裏の王家の血を混ぜよ」だった。 それから間も//

アルナリア王国のブランシュ伯爵家の末っ子マリー·ルーは四人兄妹だが、みな父親が違う母アガタの婚外子だった。 戦争で没落しそうな伯爵家を出兵した兄と他家に嫁いだ姉に代わって必死で守って来//