ヒューマンドラマ

両親が事故で死んだときに、俺は親父の血筋から受け継ぐ「庚申の夢渡」という力を授かった。 要は、他人の夢に自由に入ることが出来る能力だ。 欠点もある。夜の睡眠中はずっと夢を見ている浅い眠りなので、常に寝//

少し太ってしまった事を自覚した少女は、痩せようとジムに通う。 ジムには沢山のマシーンがある。 こんだけ負荷をかけるのなら、きっと奇麗な身体になれるだろう。 少女はジムに通う。 常連のマッチョ様たちとも//

俺は結婚し、それなりに良い夫で良い父親だと思っていた。 しかし、子供が生まれてから妻は我がままで気が強い方だったのに、随分と大人しくなった。

僕は夜の遅い時間に幼い子供に出会った。 その子は親がケンカをしていて家に居たくないという。 僕は彼の話し相手になった。 そんな日が時々あった。 しかし、彼は成長していく。 子供なりに僕との会話で現実的//

10歳の僕は、お婆ちゃんが死んで初めてお通夜を経験する。 仕事を任された。 お線香の番だ。2時間だけだけれど、皆が忙しい時間帯で、僕にでもできる仕事だ。 嫌だけれど断れない。 なんで嫌かって？ だって//

小さな子供を抱えた母親は、誰か助けてと声には出さずに願った。 おねがい。たすけて。 このままでは虐待をする母親になりそうなの。 子供がスーパーで声の限りで泣き叫ぶのを、どう止めれば良いのか判らなかっ//

曲が完成せずに焦っている男性。 母親は男性の夢を信じて、音楽の道に送り出しました。 それが、自分の夢に挫折しようとしている川野さんの楽譜が、夜に吹いた突風に煽られ 白い鳩のように飛び去って行きます。 //

俺は格好いいバンドを組んでボーカルとしてモテたかった。 なのに俺の声は、ひどく古めかしい高い声だった。 女子に笑われた。 「お婆ちゃんの持っているレコードみたい」って。 いでっち51号さま「歌手にな//

5年前に両親を交通事故で亡くした。 以来、叔父が保護者となっている。 ある日、叔父がいつもしている指輪を見つけた。 手の平で転がした。