Over Blood　シリーズ

　とある世界に彼は居りました。
　その世界は超能力も魔法も幻想もないひたすら現実が有るだけの証明された世界でした。

　彼は多くを望みました。
　彼は多くを想いました。

　されど、されど、ただの一つも手に入ることはないのです。

　その世界に夢幻はありません。
　その世界にあるのはただ....

　唯一の現実（有限）だけだったのです。

　それでも彼は願います。それでも彼らは願います。
　そうして、そうして、幻想が現実を超えた時。

　世界は壊れてしまいました。幻想を叶えた彼らとともに。
　そして新しい世界が、幻想を抱く世界が。
　再び目を覚ます彼らの前に広がるのです。

　ソレを知らない僕は

　今日もまた、この現実（有限）で幻想を願うのです。