三つのキーワードから紡ぐ物語

数年ぶりに実家に帰り、除夜の鐘を聞いていた時、昔の約束を思い出した。 その約束の為に、錆びついた自転車を走らせて、思い出の場所に向かう。 そこにいたのは――。 少し切ない超短編小説です。

陰陽師の子孫、祓い師の一族の家の庭には、大きな桜の木があった。 高校一年生になったばかりの新米祓い師は、満開の桜の下で、鬼と出会った。 百年の封印から目覚めた鬼と、新米祓い師の出会いのお話。

社会人の、短い夏休みの最終日。 ドアベルに呼ばれた気がして、入ったお店は、とても居心地が良い喫茶店だった。

何度も夢に出てくるあの人。 子どもの頃に会った人だと思うのに、全く思い出せない。 彼は一体――。