山南藩物語

大井玄蕃は勘定方に勤めている。 玄蕃はその容姿の悪さから相手にされず、まったく婚儀が調わない。 そんな玄蕃に名指しで縁談が舞い込んできた。 ※個人サイトにも掲載しています。

「霜葉の如く」の廉視点になります。 未読の方は、そちらもお読みください。

時は如月、北国の山南藩にも紅白の蕾が花開き始めていた。 この日、左衛門佐と大井玄蕃の前に二人の男がやってきた。一人は中老牧和泉守、もう一人は石井数馬である。 ※「霜葉の如く」「霜葉と共に」の続編になり//

大井霞は天才である。 齢十二にして中西一刀流の切紙を許されたほどだ。 しかし、それを必ずしも皆が歓迎しているとは限らないのだった……。 ※以前投稿した同名作品の改訂版です。内容は途中から変わります。 //

大井霞は江戸で生活をしていた。 変な色眼鏡のない場所で自身の修練を行うためである。 ”山南藩の麒麟児”大井玄蕃の娘の物語。 ※「霜葉の如く」「霜葉と共に」「二月の徒花」「柳枝は風に浚わるるとも」の続//

手許不如意の山南藩士野中源之丞は、ある日側用人中井主馬に使いを頼まれる。 単純な依頼のため、快諾した源之丞はひとまず資金難を脱することができた。 そんな源之丞はある日”山南藩の麒麟児”を偶然見かける…//

中松助五郎は突然兄の訃報を耳にする。 公の裁定に納得がいかない助五郎は、ある夜外出する兄嫁の後を追うと……。