うさぎを巡るはなし

魔法屋シェルではささやかな魔法と日用品をお売りしています。 放浪癖のある店主の代わりは本とお茶をこよなく愛するうさぎの店番。 日常の隙間のちょっとした事件のお話です。 自サイトより転載作品。

喫茶店〈カレント〉の店主はいつも伊吹に不思議な話をしてくれます。さてそれはただの作り話なのか実際にあったことなのか。 今日も伊吹は店主にねだります。そしていつものようにこう始まるのです。 「聞いた話で//

ある満月の夜に異界から青年が現れました。たまたまその場に居合わせてしまった〈魔法屋シェル〉の放蕩店主矢萩はその青年を連れて帰ります。 瓶詰め魔法を売ってくれと頼む青年にはいったい何があったのでしょうか//

目隠しをされて連れて行かれた先は―― サイトより転載作品