短編集【不思議】

マックスウェルの悪魔と言う言葉がある。嘘のようだが、この空想上(？)の悪魔の話は、物理学者が生み出したものだ………。

世界の真理でも解き明かせない謎とは何か… 教授は世界の真理を知っている。その対価として秘密を話せば体が小さくなってしまう。今はもう、教授は小さなドールハウスの中で暮らしている…。

後一週間で世界が滅びると朝のニュースは繰り返す。そんな日常。確かに滅びると言われている事は起きたんだけれども、主人公は変わらずに靴を履き、幼馴染と学校に向かう…。(昔「小さな小説コンテスト」と言う企画//

【百年に一人の幸運より、日々の小さな幸福。】 ある日、目玉焼きを作ろうと卵を割ったら、変なやつが出てきてこう言った。 「おめでとうございます！100年にひとりの幸運の持ち主にあなたは選ばれました！」//

【気にすんな、月なんてすぐ隣だ。】 「実はかぐや姫なんだ〜。」 帰り道、幼馴染はそう言った。いつもと変わらぬ顔でそう言った。令和のかぐや姫は随分、あっさりしてやがる。いつ帰るのかと鼻をほじりながら聞//

【追い詰められた先に見えた、人間の本質。】 世界を覆った大病の後、生き残った人類は4タイプに別れた。その中で主人公は人間の本質を悟る。

【見知らぬ土地で出会った仮面の男は…。】 跡継ぎとして厳しく育てられている少年は、ある日、家出を決意する。勢いで飛び出しては見たものの、そこが旅先であった事に気づく。彷徨っているうちに現れた古城で、//

ボクはきみのマフラーになりたかった。 (小さなもののけの子と女の子の話。)

冬の空を見上げて思いを馳せる。 君に声が届かなくても、姿が見えなくても、そばにいる事ができなくても……。

雪を見ると何かを思い出す。それが何かは思い出せないけれど…。

昔、神社の真横に住んでいた。怖がる人もいるが、神様が横にいるのが何が怖いのかよくわからなかった。 だがある日、無粋な若者達が真夜中に肝試しだと騒ぎ立てて……。

女性聖騎士のディアナは、攫われた娘達を取り戻すべく、吸血鬼の下に赴くが……。

本やゲーム、映画にあふれる「魔法」。 使えたらいいのにと呟く私にその人は不思議そうに言った。

子供の頃、不思議な文通相手がいた。 屋根裏部屋の瓶に手紙を入れておくと、いつの間にか返事が現れるのだ。

気分を瓶に詰める技術が発見されたのは、つい最近のこと……。

夏至の話。(夏至は冬至よりも認知度が低いなぁと思った話。)