短編

テツ(8歳)は、悪ガキだ。今日も妹のユイ(5歳)を泣かしてる。 そんな日常が、変わっていくお話。

ロウタ(18)は、モテた。乙女ゲームでよくあるキャラスペックを持つ彼だが、彼も人間である。多少の難点はあるものだ。 その姉は、早くコイツに真の彼女ができねえだろうか。と、今日も弟の話につきあわされるの//

異世界人召喚--…… それらが頻発し、呼ばれた異世界人らの扱いの悪さ、非業な死ばかりを見てきた世界の統括者が心を痛め、発足させた『異世界召喚同盟』 好き勝手に召喚する事はできなくなり、また呼んだとして//

その森には、契約というものが存在する。 ウルフはその契約に則り、豚の赤ん坊を護ることになった。 豚といえど、赤ん坊。耳を引っ張られようが、尻尾を齧られようが、「この野郎」とウルフは思いつつ、それをグッ//

何か、召喚された。見も知らん女の子と。 何か、必要なのは聖女だって。じゃ、自分じゃねえじゃん。 何か帰れなくなったし、面倒は見てくれるっていうから、お城にいる。魔王とかいるっぽいけど、正直こっちに関わ//

汝、腐った隣人を愛せよ。 ある日、現れたゾンビ達。 しかし映画やゲームのように人を襲うでもなく、生きている人間と同じように笑い、喋る。 彼らは徐々に世界に浸透していき、生活している。 いつからか、彼//

どこかの世界、どこかの国にある、とあるお屋敷。 今日も少女の世話役を務める彼の名は、ワニブチ。 少女からは、こう呼ばれる。 「ワニさん」

彼女の世界は、屋敷の中だけ。それを疑問に思うことは無い。だって、彼女が今1番信頼しているワニさんがいるのだから。 「ワニさん、ご本読んで」 「人参を残さず食ったならな」

雨の日、蝶を助けた。 気まぐれでしかない、その行い。その日の内に忘れてしまっていた私のもとに、人が訪ねてきた。 どう見てもその筋の方にしか見えない人は、私の手を掴んでこう言ってきた。 「お前に恩を返//

命を助けられた恩返しにやってきた、蝶のクロアゲ。しかし、よく聞く鶴や地蔵、猫等の恩返し話とは事情が違うようだ。 見た目はその筋の方のようなクロアゲとの、日常ともなった生活。

異世界の貴族の家の令嬢に転生したマリッサ・カーライル。前世は三十路越えの関西弁女である。 お嬢様になりきる気はほとんど無く、慣れた関西弁も遠慮なく喋る彼女は、同じく侍女(モブ)に転生したリアから、ここ//

何か白い世界に、女神様に呼ばれた私。 あれ？この流れ、これってプレイした事のあるゲームの世界じゃない！？……って、既に世界は他の人のおかげで救われてる？ どういう事よ！しかも私は元の世界では死んでるか//

カミサマ--…… 時として人に崇められ、そして憎まれる存在。 しかしカミサマは、そんな人間の事情など知ったことではない。と、今日も天災を起こし、気まぐれに手助けする。主に9:1の割合で。

死んだら天国か地獄か異世界に行く。 ここ最近、一部の人間はそんな事を考えている。 異世界に行く場合、そこで出会う神様に何かしら与えてもらうんだけど、神様が全員そうとは限らない。 小説のように甘やかして//

母親が再婚する。 しかし、その娘である自分は、もう三十路間近。 いつまでもコブ付きになる気も無く、勝手にしたらええがな。そんな気持ちを無視するように、周りの人間が起こす騒動に娘はいつも巻き込まれる。

美少女に巻き込まれ、異世界に召喚されてしまった。 巻き込んだ元凶から忘れられ、いつの間にか城の下女として働く彼女は、皆から『オマケ』と呼ばれる。 タダで転ばぬ彼女は、その世界で生き残る為に始めたのが、//

どうして、こうなったのだろう……？ 気ままなプー子生活は強制終了してしまい、望んでない展開がやってきた。 婚約？知らない子ですね。 皇太子？めんどくさい。帰れ。 やっちまった事は多々あれど、何でそれが//

テレビのチャンネルを変えるように、少女の中身が入れ替わった。 我儘、自己中、デブス、根暗……挙げていけばキリがないネガティブワードを纏う少女が本体となった彼女は、仕方無しに情報を集める。 外も中も天//