薄明の輪廻

　この世界には魔力があった。魔法が使えた。ただし軍もあったので、幸か不幸か、魔力適性があったハノーニアは幼くして徴兵され、あれよあれよという間に軍人となった。 「軍人兵士、暇がいい」 　そう昔独り//

【夢】 ・睡眠中にもつ幻覚。 ・はかない、頼みがたいもののたとえ。 ・空想的な願望。 ・将来実現したい願い。理想。　　――広辞苑 はたして、これらに境目はあるのだろうか。 はたして、これらに果てはあ//

▼【夢の寿命の限りまで】【薄命の輪廻】の番外編・小話集 ※Twitterで掲載したもののまとめ・再掲もあります ※自サイトにも掲載しております

――ある国の、ある片田舎。そこに夏の白夜の時期にだけ現れるとされる『幽霊列車』の話を聞きたいと、青年がたずねてきた。

「軍人兵士、暇がいい」 　そう独り言ちた少女は、立派な帝国魔導歩兵となりました。 　そして彼女は、軍の一番偉いひとと恋愛ごっこをすることになるのでした。 （なお、一番偉いひとは恐ろしく本気で臨んでき//

幽霊列車を追い求めていた一人の青年は、ついにそれへと乗り込む。 そして、ひとつの都市伝説を終わらせることになった。 ▼【夢の寿命の限りまで】改め【薄明の輪廻】シリーズのifルート、あるいは正史のひ//