人魚三部作

作成ユーザ: あんぐ
―― さてさて子どもたち、お話をしてあげよう。
―― お話?
―― 一体どんなお話かしら?
―― 悲しくも美しい、三人の人魚にまつわるお話さ。
―― 暗いのはやだな。明るいのがいい。
―― あはは、だがここに来たからには聞いていきたまえ。それに、悪い話じゃないさ。主人公たちはそれぞれ、幸せなんだからね。
―― 悲しい話じゃないの?ハッピーエンドなの?
―― さてそれは、聞いてみてから判断してくれたまえ。では、そうだね、まずは、海で暮らしていた赤い魚の話から、しようじゃないか――。

道化が語る、悲しくも美しい、残酷な人魚の童話、三部作。

赤い魚の一夜

ちっぽけな赤い魚、 たとえその姿が美しくとも、弱肉強食の世界では意味を為さない。 それが満月の晩にだけ、愛という意味を得る――。 ※2015/6/16 タイトルを「満月の晩」⇒「赤い魚の一夜」に修正//
作品情報 N6812CL 短編 童話〔その他〕
掲載日:2015年 01月 04日
最終更新日: 2015年 01月 04日
作品に含まれる要素: R15
キーワード: 大人の童話 残酷な童話 赤い魚 満月 漁師 浮気 おっかさん 人魚 恋愛 夜明け

人魚の花嫁

生まれた漁村を追い出され、飢餓に襲われる少女。 彼女が今際の際に出会ったのは、美しい男の人魚だった。 そして少女は、人魚との約束を果たすため、ただ只管、海の見える屋敷で待ち続ける――。 ※ 断り書き//
作品情報 N6809CL 短編 童話〔その他〕
掲載日:2015年 01月 04日
最終更新日: 2015年 09月 11日
作品に含まれる要素: R15
キーワード: 大人の童話 幼女 男の人魚 和風 江戸時代っぽい 殿様 竹取物語 漁村 残酷な童話 カニバリズム 商人 じじばば