ピーター・へイニングの捏造
知られざる怪奇小説を発掘したと吹聴していた評論家 Peter Haining (1940-2007)の編集になる物語集が、少なからず捏造を含むと判明し、全世界の暇人好事家の間で検証作業が気紛れに進行中である。それ自体は別に驚く事もないけれど、捏造元が本当に新発見だったり未訳だったり絶版だったりして、このまま忘れ去られるのは残念なので、ごく個人的サルベージを試みる。
雄々しきは愛 The Heroism of Love.
吸血鬼譚を収集し発表していたホラー評論家、故ピーター・へイニングの捏造疑惑について検証していたケビン・トッド Kevin Dodd 氏が、New-York Mirror, and Ladies' Li//
掲載日:2022年 11月 21日
最終更新日:
2022年 12月 02日
作品に含まれる要素:
R15
残酷な描写あり
キーワード:
怪談
吸血鬼
ゴシック・ロマンス
畏怖の伝承、不思議の説話 Legends of Terror, and Tales of Wonder.
ピーター・ヘイニングのネタ元と思しき怪奇物アンソロジーの一つに、1826年発行の本書があり、『ヴァンダーデッケン望郷の便り』が Flying Dutchman になって収録されるなど、当時流行りのゴシ//
掲載日:2022年 12月 22日
最終掲載日:2023年 01月 09日
作品に含まれる要素:
R15
残酷な描写あり
キーワード:
怪談
魔弾の射手。DER FREISCHÜTZ.
この物語の素として辿れる最も古いものが Malleus Maleficarum (魔女に下す鉄槌)に有ると英語版 Wikipedia にあり、英訳版が見つかったので読んでみた。『魔弾の射手』というより//
掲載日:2023年 03月 18日
最終掲載日:2025年 02月 12日
作品に含まれる要素:
R15
残酷な描写あり
キーワード:
悲恋
伝奇
怪談
翻訳
ゴシック
19世紀
オペラ原作
魔女に下す鉄槌
とある男爵の婚姻。THE BARON’S BRIDAL.
Legends of Terror! に収録された The Spectre Bride はピーター・へイニングにより、William Harrison Ainsworth の作品が Arliss's //
掲載日:2023年 12月 15日
最終更新日:
2023年 12月 15日
作品に含まれる要素:
残酷な描写あり
キーワード:
伝奇
時代小説
怪談
クリングの吸血鬼 The Vampire of Kring
エミリー・ジェラルド『森の彼方の国』では、ヴァンパイア Vampyre をストリゴイ Strigoi から区別している。しかし、ヴァシレ・アレクサンドリ『吸血鬼 STRIGOIUL』を読む限り、大差//
掲載日:2024年 01月 27日
最終掲載日:2024年 02月 04日
作品に含まれる要素:
残酷な描写あり
キーワード:
怪談
吸血鬼の歴史
最古の吸血鬼記録
ストリゴイ
イストリア半島
ユラ・グランド
瓶入り魔物 The Bottle Imp.
ピーター・ヘイニングが作者をムゼーウスと取り違えた、というよりおそらくは欺いたフーケ男爵の作品が実は、スチーブンソンによる同名の作品のネタ元だった!ということが実は、百年前から知られていた事実に二度ビ//
掲載日:2023年 01月 12日
最終掲載日:2023年 05月 04日
キーワード:
古典恋愛
伝奇
ミステリー
怪談