さようなら鏡の国
高校生の久乃は、
鏡や写真に姿が映らなくなる「アフロディーテの呪い」を発症し、
劣等感から自室に引きこもっていた。
そこへ、かつての親友でトップアイドルの朱里が同じ病で現れる。
二人は世間から隔絶された「二人だけの繭」の中で絆を深めていくが、
現実は容赦なく、彼女たちを引き離していく。
行き場をなくしたふたりがたどり着いたのは、鏡の中の、不思議な世界。
そこは、他人の言葉や視線が、そのまま自分の姿を変えてしまう場所だった――。
「可愛いかどうか」で価値が決まる世界で、
それでも自分を選び直そうとする、少女たちの物語。