最悪　－　絶望・恐怖短篇集

文字通り、最悪を彩る物語 現実的な物語から異世界の語りなど

冬に起きる異様な嵐、異様な揺れ。 それは本当に災いか？

夢に現れた黒い影。その夢は先の未来を映していた？

血が滲み出るＩＴ機器 人の狂気は生死問わず

　ある日、世界から人が消えた。いや、呑み込まれた。 　シンギュラリティを二度超えた人類は判断力を失い、機械統制を受け動かされていた。そんな中での、ひとつの記憶が日記として残されていた。

モノの配置に納得がいかない。ソレは足りないから。

兵士たちは、理不尽な存在に直面する。

兵士たちが見た理不尽は、理不尽と言うには生易しかった。

隣人の顔は、すぐに覚えるべきである。

虚無、ただそれだけ。

向き合われなかった、見向きもされなかった"就職氷河期世代"と"前期ゆとり世代"に捧げる。