異世界を巡る魔法使い

暗殺勇者とは、勇者の力を宿し、暗殺者の技を極め、伝説の聖剣を手にした者。 たった一つしかない命が平然と奪われる残酷な世界で、勇者と魔王に最愛の姉を殺された二人目の勇者、十二歳の陰気で小柄な少年カケルは//

とある世界で、赤い怪物が恋をしていた。 相手は、人間のお姫さま。 だから彼は、人間になって、騎士になりたかった。 騎士になれれば、大好きな彼女のそばにいられるから。 しかし彼は、暗い洞窟の中で、い//

二人目の勇者・十二歳の少年カケルは、魔王と一人目の勇者を殺してやりたかった。 人類浄化を謳う魔王に大事な家族を殺され、嘘つきで強欲な一人目の勇者にだまされて自分が勇者であることを隠蔽され、パーティの雑//

魔法使いは勇者のパーティーに加わり、魔王を討ち滅ぼすことに大いに貢献した。 そのことで勇者と仲間たちに感謝して欲しかった。それだけが彼のささやかな願いだった。 それなのに「追放」だと、勇者や仲間たちに//

使い魔の鴉が見ていた。 人々のために戦う、身も心も美しい聖女を。 鴉の眼を通じて、魔法使いはずっと見ていた。 聖女が汚い陰謀に陥れられ、将来を誓ったはずの王子には捨てられ、冒険者のパーティーから追放//

大魔王に支配され、人間たちまで腐っていたこの世界で、魔法使いは森の中に捨てられた少女フィーを見つける。 彼女の夢は、立派な魔法使いになることだった。 魔法使いは少女に共感し、自分の弟子にして育ててあげ//

異世界を巡る魔法使いの仲間に、侍の国からやってきた武士がいた。 名を、虎丸という。 虎丸は魔法使いによって、ある異世界へと送られる。 そこの世界にいたのは、魔剣を極めた魔王だった。 名を魔剣王。真の闘//