短編小説集

肌寒い冬の日。 君と付き合った日と似た今日、僕は数年ぶりに君の元を訪ねようと思う。 止まった明日に住む君へ、お土産と確かに変わらない思い出を引き連れて。

魔物、それは災厄。 魔法使い、それは災厄を打ち消す光明。 殺伐とした世界で、何を思うのか―――――。 何にしがみつき、生きるのか―――――。 例えどんなにこの世界が不条理で溢れていようと、決して想//

荒廃したこの世界を今日も歩む。 有機物と無機物が争うこの世界で。 異常が続けばそれが正常になるように、当たり前の日々は音を立てる暇もなく、崩れ去っていく。 そんな感じの時代のちょっとしたお話。

ある日の帰り道、ちょっとだけ寄り道をした帰り道。 そこで出会った隠れ家的なカフェ。 俺は、そこで一杯のコーヒーと素敵な店員さんと出会った。 明日が来るのが待ち遠しい、そんなお話。

勇者、賢者、神官。 人々の憧れであり英雄と呼ばれる三人は、日々魔王討伐を目標に活動している。 だがそんな三人にもストレスは溜まるもの。 そしてある日の夜、ついに三人のうちの一人「勇者」の不満//

『読む前に』 ※この作品は、以前投稿した「英雄職なんてもう嫌だ」という短編作品の続編となります。先に前作の方を読んでいただけるとよりこの作品を楽しめると思います。 前作⇒https://ncode.s//

誰でも知ってる童話の世界。 ハッピーエンドで終わりを迎え、子供たちに笑顔を与える昔から伝承されているちょっとしたお伽噺。 場所によって話は異なり、中には皆様が題名すら聞いたことのないものもあるかもし//

ディスプレイの向こう側で、笑顔を振りまくヒロインたち。 でもそれは、本当の笑顔なのか、それとも―――― 主人公が迎えるハッピーエンドが、彼女たちにとってのハッピーエンドとは限らない。 これは、そん//

ある日、付き合っている彼女から遊園地のチケットが福引で当たったので行こうと誘われた。 その誘いを受けた「俺」はニュースで遊園地で子供たちが行方不明になっている事件が相次いで起こっていることを知る。 //

――――白雪姫。 誰もが知っているであろうそのお話は、白雪姫が毒の林檎を魔女に化けた母親に食べさせられ、それを食べてしまったことで深い眠りに落ち、その後王子のキスによって無事行き帰るというハッピーエン//

たった一つの約束。 大人になっても変わらない約束。 俺は今日も星の降る夜に、あの場所へ行く。 君の影を身につけて――――。

魔王、それは人々の畏怖の具現化でありいずれは倒されなければならない存在。 この魔王もその法則に外れることなく勇者に倒されていた。 しかし魔王は復活し、その拠点はなんと一軒家の普通の家に。 そんな一//