逸走奇憚
あの日、俺は奇妙奇天烈な女のガキに出逢った。それから始まったのは、不可思議で不気味な奴等との取り留めの無い、疲れるだけの日常。「もう帰ってくれ。頼むから」「厭だ。此の炬燵と離れ離れになったらあたしは青年に価値を見出せなくなってしまう」「俺のアイデンティティは炬燵で保たれてんのか」――之は、逃げ続ける俺シリーズ。どこか不気味で可笑しな噺を目指します。気が向いたときに書くような噺ですので更新速度は亀以下。「へっしゃーねーな読んでやるよおんどりゃあ!」という方は、是非共お付き合いくださいませ。