アンティリア王国のおはなし

　アンティリア王国が中央に座すその大陸では、精霊の加護の力が大陸中に漂っており、全ての人が、その力を受け止める器を持って生まれてくる。器には異なる加護が与えられ、その種類によって魔力と瞳の色がそれぞれに変わる。
　加護の力は人々の器に注がれ、その力によって魔法を使うことができるが、使える力はそう多くはない。
　しかし、王侯貴族は大きな器を持ち、その器に溜めた力を注いで『精霊石』を作る。『精霊石』を使うと、器が小さい者も自らの器以上の魔力を操ることができるのである。
　精霊の力と魔法が息づくアンティリア王国のできごと。

※関連性はありますが、それぞれ独立した話になっておりますので、どれから読んでいただいても大丈夫です。

時系列（執筆順ではありません）
1.『魔女の予言』
2.『一目惚れにはじまる恋のあれこれ』
　『恋のあれこれは一目惚れから』
3.『金色の湖風の行き先に』（2の1年後）
4.『わがまま王女がわがままに紡ぐわがままな恋の行方』
（5の7年前、6の13年前）
5.『精霊姫は予見の未来に瞳を閉ざす』（6の6年前）
6.『虹色の霧の国』（2.3の約50年後）