リネアの選択
男爵令嬢リネア・フォレストには、秘密があった。
ひとつは、“恩寵”と呼ばれる異能の力で他人の傷や痛みを癒やすほど、自分にそれが還る欠陥。
もうひとつは、五歳の頃から繰り返し見る“夢”があること。
夢の内容はいつも同じ。
恩寵を持つ貴族の子が集められた学院で、大星蝕と呼ばれる災厄が起こり、聖女が誕生する瞬間だった。
夢の終わりでは、決まって一人の青年が命を落とす。
そして、そのとき彼の名が呼ばれる。
――クロウ。
自分は登場しない物語。
それが未来の断片なのか、ただの夢なのか、リネアには分からない。
それでももし、この夢が未来だというのなら。
彼の死を、変えることはできるのだろうか。
十六歳になり、リネアは夢と同じ学院に通うことになる。
幼い頃から夢への問いを胸に抱えてきた彼女の前に、学院の入学式でついに夢の青年、クロウ・ノクエルが現れる。
そして、学院が定めるペア制度で彼と対面することになり――。
これは、彼の未来を変えたいと願った一人の少女と、その想いに気づかない青年のすれ違いながらも少しずつ進んでいく恋の物語。
ひとつは、“恩寵”と呼ばれる異能の力で他人の傷や痛みを癒やすほど、自分にそれが還る欠陥。
もうひとつは、五歳の頃から繰り返し見る“夢”があること。
夢の内容はいつも同じ。
恩寵を持つ貴族の子が集められた学院で、大星蝕と呼ばれる災厄が起こり、聖女が誕生する瞬間だった。
夢の終わりでは、決まって一人の青年が命を落とす。
そして、そのとき彼の名が呼ばれる。
――クロウ。
自分は登場しない物語。
それが未来の断片なのか、ただの夢なのか、リネアには分からない。
それでももし、この夢が未来だというのなら。
彼の死を、変えることはできるのだろうか。
十六歳になり、リネアは夢と同じ学院に通うことになる。
幼い頃から夢への問いを胸に抱えてきた彼女の前に、学院の入学式でついに夢の青年、クロウ・ノクエルが現れる。
そして、学院が定めるペア制度で彼と対面することになり――。
これは、彼の未来を変えたいと願った一人の少女と、その想いに気づかない青年のすれ違いながらも少しずつ進んでいく恋の物語。