混沌ニ嗤ウ幻ノ樹
宝樹。それは自らの葉であたりを照らす不思議な樹だ。それを胸に抱きかかえ、地に植えたのは白い狐の耳と尻尾が生えた一人の少年。のちに《宝樹の守り人》と呼ばれるようになる少年とその樹が招き寄せる運命。命と命、友情と愛。彼らは何を選び取るのか――
――この祭りは命と引き換えだ。
とある詩人が作ったと言われる民謡の一節。その言葉通りに昔から続く村祭りでは毎年死者が出る。
“御狐様に呼ばれた”
そう片付けられてしまう祭りの死者に疑問を抱く宗は、出た//
掲載日:2016年 06月 04日
最終掲載日:2016年 06月 30日
作品に含まれる要素:
R15
残酷な描写あり
キーワード:
伝奇
シリアス
男主人公
和風
現代
バッドエンド
超能力
祭り
天狐
獣人
文学フリマ短編小説賞