恋愛系短編集です

彼と新しい部屋に引っ越してきたわたし。 とても幸福だったのに。 少し不思議で切ない恋の話。

　男はベランダでお茶をしている。体長20センチの女の子を肩に乗せて。その子は自分は姫だと言う。 　二人だけの優しい時間を過ごしつつ、姫はいつか自分のもとを去っていくだろうと思うと男は切なくなる。 　ろ//

彼女の誕生日は冬。あらかじめ休みをとって出かける予定だったのに、僕は寝坊して遅刻してしまう。 彼女は怒る代わりに、クイズを仕掛けてきた。

長くて情けない失恋の夜。中学校の頃の記憶を思い出しながら、ビールを飲む。苦い思い出は苦いままに。

バイト終わり、ライターを失くした柴崎さんと出くわした。 私は持っていたマッチをあげることになり、喫煙所に着いていく。 私は煙草を吸う柴崎さんの姿につい見入ってしまう。何も知らずに。