愛シテル

NYのERで研修を始めた中原りく也を、二卵性双生児の兄・さく也が訪ねてきた。 後に医師となるりく也と国際的ピアニストのユアン、20年に渡る交流の始まりのエピソード。 『Slow Luv』のスピンオ//

１月某日。 NYのマクレインERに勤務するりく也は、今日も今日とて忙しく、休憩時間もろくに取れない状態で、連続勤務時間を更新している。 そんな彼を、招かれざる「患者」が待っていた。 『愛シテル』シリー//

アメリカと世界が驚愕した「あの日」の跡に、りく也は連日駆り出されている。人気のない場所で休憩する彼は初老の男に話しかけられ、否応なく会話をするのだが、男に対してどこか既視感を覚えるのだった。 卯月屋//

曽和英介は、来日した友人・ユアンの演奏会のために編成されたオーケストラに参加するチェロ奏者である。 調律師として同行した親友・加納悦嗣の通訳でもあり、彼が調律する間、ユアンと一緒にステージ上にいたのだ//

旅行先で酔いつぶれたりく也を、ユアンはホテルの部屋に送り、付き添った。 りく也が人前、それもユアンの前で酔いつぶれるなど珍しいことで、ユアンにはその理由が思い当っている。 『愛シテル』シリーズ５話目//

クリスマス・イブの夜、りく也の勤務先であるマクレイン総合病院では毎年、ピアノ・コンサートが開かれる。 演奏するのはもちろんユアンであり、それは彼からりく也に贈られるプレゼントだった。 『愛シテル』シ//

12月25日はユアン・グリフィスにとって大事な日である。 最愛のリクヤの誕生日だからだ。 出来るなら彼の誕生日を2人で過ごし、素敵な一日にしたい――しかしそれは、常にリクヤ本人によって却下された。 唯//