残夢のノスフェラトゥ

あらゆるものが発展し、何もかもが衰退したどこかの世界。
死に損なった人々は、あらゆる人種が混じり合い息絶え絶えでもなお繁栄を続ける。
科学と神秘、怪異がともに育ったその土地は、悪意、魔、妖、すなわち魑魅魍魎が未だ蔓延る。
祓え、殺せ、根絶せよ。

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資源を使い潰された惑星には荒原が広がり、人々は都市国家など、小さい国を作り細々と生きながらえていくことででしか繁栄できなくなった世界。

何十年、何百年前までは科学の発達により、多くの発展を遂げていたが、ついに惑星は限界を迎えてしまう。しかし、科学の発展により消えつつあった神秘がその惑星に舞い戻った。

ある国では太古に信仰されていた神が土地を守り、あるいは龍脈を視ることのできる者が国を立ち上げ、人々と共にかつての安寧を手につかもうと。
神も悪魔も紙一重。魔に関連する負のモノもその復興と共にうまれていく。

人々が負の感情を抱くたびに湧く魔物を討伐し、軍で小さな国を立ち上げ、武力により安全を守ろうとする国もある。

そして舞台はかつての西の地域の文化が色濃く残る濃霧に包まれたオプスキュリテと呼ばれる都市国家。

例えるならば、プラハのような多くの神秘、過去の栄光が残された美しい街並みの都市。

そこはかつて、否、今でも魔術の最先端を行く場であり、多くの魔術師、魔に連なる者で栄えていた。

しかしそこは、ノスフェラトゥと称される母なる魔に巣食われ、瘴気に満ちてしまったそこは吸血鬼が蔓延るようになり、人が生きるには困難な場所になりつつある。

そこで目を醒ます目に痛いほど赤い毛を靡かせる少女は何を見るかー