ママ友怪談

亡くなった祖父の家の取り壊しが決まった。 娘を連れて遺品整理に訪れた私は、かつて祖父といっしょに筍掘りに出かけたお山で奇怪な存在と対峙する。

シングルマザーのわたしは息子を保育園へ迎えにいった帰り道、轢死した野良猫に遭遇する。 その夜から、わが家の周囲で不気味な猫の声が聞こえはじめた。

気がつくと、私は夏の陽射しが照りつける農道にひとり佇んでいた。遠くでゆらゆらと逃げ水が揺らめいている。奇妙な水音とともに、徐々に逃げ水が近づいてきて…… 【夏のホラー2025企画参加作品】

職場からの帰路、保育園で待っている息子を迎えにいくためにわたしは夕暮れの銀杏並木を歩いていた。しかし、どんなに進んでも銀杏並木から抜けだせない。混乱するわたしのスマホにママ友から着信が入り――