7人の神の愛し子たち

地上には大小様々な国がひしめくアヴァン大陸。
そのなかでも特に大きな国、
神と精霊が守護するラフィール王国には
代々神の愛し子が産まれ、国を守ると言われていた。

建国から700年。
その年、7人の神の愛し子のうち6人が王宮から消えた。

それ以来不幸に相次いで見舞われる国民たち。
王の弟君と白い魔女が先導し、
ついに彼らは決起して王夫妻を弑してしまう。
しかし王宮にいたはずの第2王女、ルナイトの姿だけはどこにも見当たらなかったという。

時は移ろい革命から約5年。
国は豊かさを取り戻したかのように思えていた。
しかし事件はおこる。

〝王都にて紫の髪をした女が現れた〟

王族しか持たぬ紫を持つ、10代の少女。
彼女はいったい何者なのか。
彼女の存在は国に何をもたらすのか。

───ここに始まりの物語が開幕する。