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ロボット社会        :約2500文字 :ロボット

短編
あらすじ
「はい、どうもいつもありがとうございますっ。……次の方――えっ、人間?」

 店主らしき男はぴたりと動きを止め、眉をひそめた。次の瞬間、カウンターに両手をついてぐっと身を乗り出し、丸く見開いた目で、まじまじとおれを見つめてきた。
 おれは「ははは、まあ……」と曖昧に笑い、手にしていたベーコンレタスサンドをカウンターに置いた。カサリとビニールの擦れる音が妙に大きく響いた気がした。
 今日は行きつけの牛丼屋が臨時休業だった。仕方なく通りをぶらつき、どこか手ごろな店はないかと探しているうちに見つけたのが、この小さなパン屋だった。看板は少し色褪せていて、ガラスも曇っており、どこか時代に取り残されたような雰囲気を漂わせていた。それがむしろ、どこか親しみを感じさせた。なのに――。

「いやー、珍しいですねえ。人間のお客さんなんて……あっ、もしかして現金ですか? あの、申し訳ないんですが、うちは――」

「いや、電子マネーで払えるよ」

 おれはそう言ってポケットからカードを取り出し、差し出した。すると店主は一瞬きょとんとしたあと、首を傾げて苦笑した。
Nコード
N9616LY
作者名
雉白書屋
キーワード
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ジャンル
空想科学〔SF〕
掲載日
2026年 03月29日 11時00分
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