短編
- あらすじ
- 主人公、「私」は眼球内側表面が鏡面のように濁ってゆき、最終的に網膜が剥離するという原因不明の病に侵されていた。発症し始めは自身から視界が奪われることを恐れていたが、片目の視界が拡散された光の白さだけになった時に視界が奪われるのが怖いのではなく、現状の視界の余りの刺激が気に食わないだけなのではないかと思い始める。
片目の視界が完全に奪われ、もう片方の白み方が微塵も外界を認識させないほどになった頃には、変化のない平坦な刺激に耐えられず、目の前に常に立ちはだかる壁の内側に「僕」として想像の主人公を作り出して気を紛らわしていたが、やはり精神的な発作は収まることを知らずに、「私」の楽しみは視界を完全に失い壁が消滅する網膜剥離の瞬間のみになっていった。
しかし、待ちに望んだその瞬間、不要になった「僕」が消滅して盛大に幕が引かれたすぐその後、「私」は空いていた病室の窓から誤って落下して死んでしまう。
アルファポリスでも公開 - Nコード
- N9511EL
- シリーズ
- pf.A.T.E.M.--Automat1c replicating Transistor Elucidate M0dule
- 作者名
- 猩々飛蝗
- キーワード
- 猩々飛蝗 猩々 鷦鷯飛蝗 ミニチュアシュナウザ ホッカイロ シュール 謎空間 そうは読めない
- ジャンル
- 純文学〔文芸〕
- 掲載日
- 2017年 12月29日 22時52分
- 最終更新日
- 2018年 09月14日 22時45分
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