- あらすじ
- そこは色がなくて、白い部屋でした。
二人は裏にしたカードをバラバラに置きます。そういう遊びだと聞いたからです。
まずは彼女が一枚のカードを表にして、そしてもう一枚を表にします。
どちらも白いカードで、なぜか彼女は二枚とも、せっかく表にしたカードを再び裏にしました。
今度は彼が別のカードを表にします。するとそのカードも白いのでした。
二枚目を表にしますが、これも白いです。
そしてまた、その二枚を裏にして戻します。
そんな遊びを、二人はずっと続けていました。
コンコンっとノックが聞こえてきたような気がしましたが、気付かないフリをして、続けます。
気付いてもらえなかったようなので――外にいた彼らは、勝手に立つことにしました。
――……。
灰色の建物だった。
かつての色は、もう覚えていない。もう思い出すことはないだろう。
わたしの世界は、もうここではないのだから。
自然光がわたしの周囲と埃を照らす。
こんなにも意味のない明かりならば、夢を見よう。
いつまでも終わらない……終わらせない夢を。
基本的に挿絵やイメージイラストはpixivの方にタイトルをタグ付けして投稿しています。
この作品はハーメルン、pixivにも掲載しています。 - Nコード
- N9353HN
- 作者名
- 零眠れい
- キーワード
- 日常 青春 無味乾燥 恋愛
- ジャンル
- 現実世界〔恋愛〕
- 掲載日
- 2022年 03月25日 19時40分
- 最終掲載日
- 2022年 04月21日 22時15分
- 感想
- 16件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 4件
- 総合評価
- 28pt
- 評価ポイント
- 20pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 99,271文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無味くんと乾燥さん
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品
N6261IN|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
「やぁ、君が世界を滅ぼした元凶かい? 残った人間が君と私だけになって、今どんな気分よ」
ハーメルンにも投稿してます。一話完結。
シリアスというか切ないというか滅んだというか……。
N6887IJ|
作品情報|
連載(全5エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
旧タイトル『引きこもりくん曰くチートスキルは緩衝材。ひゃっふー ~異世界でやりたいこと∞~』
「魂は転生しないと幸せになれないの。理由は言うまでもないでしょう?」
「即ち生命を持って生まれた存在は、『死』と『生』とい//
N6884IJ|
作品情報|
連載(全6エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「勇者――勇気ある者を指す言葉であり、いつか魔王を討つ者のこと」
「初代勇者を称えるために付けたこの称号だが――別に、勇気なんてものは必須ではない」
「蛮勇でもいい。腰抜けでもいい。本当に必要なのは、魔王に対抗する力だけ//
N5161IA|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
私は彼のことが好き。
優しくて、柔らかくて、温かくて、真っ直ぐで。
だから――好きすぎて、ぐちゃぐちゃにしたくて堪らないんだ。
この作品はカクヨム、pixivにも掲載しています。
N4713HY|
作品情報|
短編|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
妖精さんは待っていた。長い時間、寝っ転がりながら待っていた。
そうして巡る季節の色を眺めている内に、『あなた』と再会するのだ。
この作品は『pixivノベル大賞~2022 Autumn~』イラストD部門に参加する//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。