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無味くんと乾燥さん

あらすじ
 そこは色がなくて、白い部屋でした。
 二人は裏にしたカードをバラバラに置きます。そういう遊びだと聞いたからです。
 まずは彼女が一枚のカードを表にして、そしてもう一枚を表にします。
 どちらも白いカードで、なぜか彼女は二枚とも、せっかく表にしたカードを再び裏にしました。
 今度は彼が別のカードを表にします。するとそのカードも白いのでした。
 二枚目を表にしますが、これも白いです。
 そしてまた、その二枚を裏にして戻します。
 そんな遊びを、二人はずっと続けていました。
 コンコンっとノックが聞こえてきたような気がしましたが、気付かないフリをして、続けます。
 気付いてもらえなかったようなので――外にいた彼らは、勝手に立つことにしました。

 ――……。

 灰色の建物だった。
 かつての色は、もう覚えていない。もう思い出すことはないだろう。
 わたしの世界は、もうここではないのだから。
 自然光がわたしの周囲と埃を照らす。
 こんなにも意味のない明かりならば、夢を見よう。
 いつまでも終わらない……終わらせない夢を。

 基本的に挿絵やイメージイラストはpixivの方にタイトルをタグ付けして投稿しています。
 この作品はハーメルン、pixivにも掲載しています。
Nコード
N9353HN
作者名
零眠れい
キーワード
日常 青春 無味乾燥 恋愛
ジャンル
現実世界〔恋愛〕
掲載日
2022年 03月25日 19時40分
最終掲載日
2022年 04月21日 22時15分
感想
16件
レビュー
0件
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28pt
評価ポイント
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開示中
文字数
99,271文字
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